"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

Worldwide

Dear London,

ロンドンで一月の語学留学。

という予定だったが、先日ロンドンで起こった未遂テロの影響で親が心配してトロントに行くことになった。

この研修の目的は英語だけれど、英語は踏み台に過ぎない。英語に対する免疫がつけば自分の外界へと踏み出すための勇気と行動力が少しは上がるだろう。だから場所はどこでもよい。寧ろ語学学校が世界で最も充実しているカナダの方が効率よく英語の学習ができる。

語学学習に限って言えばそれでいいんだけど、まだロンドンへの想いをスイッチしきれていない僕がいる。未だに迷いが消えない。僕は古いものが好きだ。カナダの自然も魅力的かもしれないけれど、やっぱり僕は千年にわたる人類の営みをふつふつと感じる、そういう場所に憧れる。僕は人間と接するのはそれほど得意ではないけど、なんだかんだ言ってやっぱり人間の営みが好きで、文明が好きだ。

ロンドンに行きたいのはどうしようもないが、ロンドンに行けないのもどうしようもない。自分で手に入れた資金ではない。だから今年は親の希望通りカナダへ行く。でも、そんなことでいいんだろうか。出発一月前にもなって、親が心配したから目的地を変える。僕の意志はそこにはない。僕の意志はテロに屈した。オーストラリアへ行こうとしたときはSARSに屈したし、中国へ行こうとしたときは反日暴動に屈した。

僕はテロに敗れた屈辱を己が胸に刻む。夢は逃げない。逃げているのはいつも僕の方だ。僕は自分の運の悪さや意志の弱さといったそういう全てを憎む。そういう憎しみを、自分のドライヴに変える。僕の運命を踏みにじったテロリストなら、さすがに憎んでも誰も文句言わないよな。

そしてカナダで、かけたコスト以上のリターンを必ず手にする。それがこの夏の予定。レスコン本選が終わったら出発だ。

ニシエヒガシエ

帰国したら、シベリア鉄道でロシア横断。これはただ単に、まだエネルギーの余っているうちに無茶をしたいというだけ。二人ほど一緒に行きたがってるけど、意見がなかなかまとまらなくてそろそろヤバいかな、という感じ。まぁ、なんとかするけど。

Worldwide BBQ

lang-8のスタッフで集まってバーベキューをやった。みんな僕より年上だがまだ若く、一クセも二クセもある経歴の持ち主ばかりだった。大学をやめて世界周遊してた人、家族ぐるみでベトナムと関係の深い人、バンクーバーで留学した人、ドイツで留学した人、中国で留学した人、インドに行った人、法学部から医学部に転学しつつ中小企業診断士の資格もとってファイナンスを極めつつある人、この夏にビジネスコンテストに出る人。モチベーションの高いミーティングだと数人集まるだけであちこちの方面の話が聞ける。さすがlang-8というべきか、日本という土壌に縛られない面白い人ばかり。自分がロボットを作っているというところ以外いかに平凡かがわかって実に有意義だった。