"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

モノづくりといえば

お題に沿って一言どうぞ――“はてな俳句”はTwitter風 (2/2) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/13/news092_2.html

エンジニアが思いついたアイデアを形にして発表し、それがたまたまヒットする――という流れで大きくなったネットサービスは多い。「はてなダイアリー」もその1つ。だが、特にテキストサービスでは、「個人が一発アイデア勝負できる時代」は終わりつつあるという。

 「休みの日に思いついたものを1日で開発し、リリースしたら流行する、という流れは枯れていく感じがする。iPhoneやWii――これはハードだが――のように、組織立ってきちんとモノづくりをしてきた会社が作ったものが評価される時代。他よりも明らかにいいものをきちんと作り、共感を得ていく、というのが必要になってくると思う」

 個人の力でサービスを作り、未完成の状態で公開。ネットの先進ユーザーと共同で形作っていく――はてなが先導してきた「Web2.0的」なものを、はてな自身が否定し始めている。より組織だった体制で、初心者にも使いやすい、質の高い物づくりを志向。サービスの将来を見すえながら、地味でも少しずつ改善していく。まるで「普通のメーカー」のように。

「ハード、製造業を日本の基幹産業としてもっと大事にすべき」みたいな文脈ならまだわかるんだけど、日本におけるWeb2.0の代理人の一人とされているはずのjkondo社長自身がそう言ったってのが、なんかまだ咀嚼できない。

従来の大企業・学歴至上主義に代表される安定志向の人と、組織に縛られないフリーターというか自由人みたいな人の間で戦争が勃発しかけている*1ように見受ける時代の流れにおいて、jkondo社長の意見は要するに復古主義ではないの?「けものみち」の梅田さんはどう考えるんだろう。まだまだ青いなぁ、自分は。

*1:自分はどっちかというと後者寄りで、ホンネのホンネを言えば「仕事の虫」というネガティブなイメージに襲われがちなんだけど、それは前者の凝り固まった古い世代と日常的に付き合って嫌気がさしているから、そして前者の生き方に旅行や読書といった自分の時間を充分期待できていないから。あと総合大学の多数派として「俺は大学で生き延びてやる。誰が働くか」みたいな人も周りにはいっぱいいる