"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

言霊賛歌

考えごとの好きな友人にブログでも始めたら?と勧めたら結構乗り気で、はてながいいよ!と言ったのにgooブログを始めた。しばらく経って様子を見に行ったら、割と気合の入ったエントリにスパムコメントが4つほどついてて、それっきり。はてなだったらスターつけてたのに。あーあ。*1

自分がブログを始めた2005年はgooブログの全盛だったらしい。ご多分にもれずgooブログからスタートして1年半ほど書いた。忙しい忙しいという報告だけして時々病気になって毎日が過ぎていく、どす黒い愚痴ブログ。あるある。

その頃から人に読ませる物を書くという意識はあったけど、いったいどれだけの人が読んでるのかよくわからなかった。たまに自分の文が好きだといってくれる人、コメントしてくれる人はいるけど、ほんのたまーに。今のはてダでの濃密なインタラクションに比べると、やはり驚くほど書きごたえがなかった。

mixiでもいいんじゃないか、と思うけどmixiからは距離をおきたかった。自慢じゃないけどmixiに誘われて3年、まだ一度も日記を書いたことがない。ブログがあるから充分?確かに。でも他にも理由がある。

画一的なデザインだけが問題、ってわけじゃない。増田とかsa.yona.laの「デザインよりもコンテンツ」という流れは結構いいんじゃないかと思う。単にmixiの顔文字だらけのフラットなコメントコミュニケーションについていけないだけ。リア充じゃないから。

「プログラミング何それおいしいの」どころか、「今日何を食べた」とか、「原付で違反とられた警察死ね」とか、毎日読む日記がその程度なのもどうなのと思っていた。mixiを自己実現に使っている人も絶対いるはずなんだけど*2、やっぱりセカイ系中二病分が足りないんだよなぁ。なんかこうもっと思想のある奴いねがぁ。

自分にとってmixiのありがたみは、はてなのように人脈を広げるありがたみではなく、失いかけている人脈をなんとかつないでおけるありがたみだ。それ以上を求める気にはならない。ただ、mixiに感謝してもしきれないことが一つある。それはmixi運営陣が『ウェブ進化論』を「100回読んだ」と大々的に宣伝してくれた(僕の記憶が正しければ)こと。たまたまmixiを見ていなかったら今頃、はてな何それおいしいのとかいいながら黒めのgooブログを未だに書き続けているかもしれない。

黒いブログに存在価値がないとは思っていない。孤独に悶え苦しみ吐くような人を見ると、gooブログの自分を思い出して却って信用する。世界は誰にとってもおいしく回っているわけでない。空気(笑)を読まないあなたのその小さなフラストレーションがあちらこちらに飛び火し、やがて世界の闇を暴き、蒙きを啓く。人類を少しずつ、だが確実に進化へ導く。この国に戦争はなく、言論は死をもたらさない*3。平和の最先端をゆく国で、不死身のあなたは焼け跡から何度でも甦る。あなたの言の葉が、誰かの人生を変えてゆく。

常識を捨てろ。仮面を壊せ。経験に対する過信が、創造性を殺すんだ。妥協するな。あなたに掘り起こされるのを待っている真実がある。欺瞞を白日の下に晒せ。そのディスプレーの前からでも歴史を動かせ。 Hack the world! 黙って死ぬ前に、そこに生きたことを証明してみせろ。この僕が赦す。人類の大多数はそれができるほど暇じゃない。それは今あなたしか悟りえないこと、あなたが生きているうちにやるべき仕事なんだ。

そう思いながらニヤニヤと哂う。それがはてなーなら、ニヤニヤしながらスターをつける。そんな自分の中の人がときどき怖いけど、でも賭けてみたくもなるんです><

thanx!

*1:今確かめたらエントリが増えてたけどまたスパムコメントがついて止まってた。スパマー自重!

*2:『[asin:4492042652:title]』

*3:最近だと逮捕はされるようですね!