"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

読んだ

あたらしい戦略の教科書

あたらしい戦略の教科書


id:picora:20080928:1222607951経由。

  • 戦略 = 現在地と目標を結ぶルート = カーナビ
  • 目標も戦略も現在地に依存する

という観点を基礎に

  • 現在地
  • 目標
  • ルート(戦略)の立案
  • 戦略の実行

にわけて説明する。

  • 戦争やゲームに通用する戦略が全てビジネスに通用するとは限らない
    • 競合の打倒ではなく、顧客の獲得を目指す。競合を観察している間に、競合は顧客を観察している
    • 戦術は戦略の最下層、現場の戦略であり、戦略と戦術を区別するのは無意味
  • 議論を尽くすのは不可能。完璧主義に逃げ込むな
  • 戦略の確実さ = 未来の正確な予測 = 情報収集力 x 情報分析力
  • 収集できる情報の比率
    • ドライ(誰でも収集できる) 4 : ウェット(水面下) 1
    • 推測 3 : 事実 1
    • 鍵になる5%のウェットな事実をインタビューなどで収集
  • 背伸びしてギリギリ届くような目標を設定する
  • スイートスポット =
    • 顧客が求めること AND
    • 自分のできること AND
    • 競合のできないこと
  • スイートスポットを
    • 攻める
    • 守る
    • 広げる の視点から戦略を考える
  • 優れた戦略には「私」と「あなた」しかいない
  • あと精神論、チームハック的いろいろ

図や具体例も多く、文章は平素。梅田望夫勝間和代が引用されるのも新鮮。今すぐ使える部分は限られるが、組織に戦略家としてコミットすることがあればまた読む本。

すべてがFになる (講談社ノベルス)

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久々にフィクションを読む。はじめての森博嗣。ちょうど読み終えた頃社内でも話題になった。続きも買おうかと思ったけど意外に長編なので迷い中。