ホーチミン
8/10-13の4日間、ホーチミンにいた。lang-8に居候したときに知り合いお世話になった松本さんという方が、2年前にベトナムに渡って不動産業界で起業されたとお聞きしてからお会いしておらず、自分の東南アジア初上陸記念も兼ねてお会いすることにした。
オフィスの大家さんの家でのホームステイをアレンジしていただき、現地の家族生活を疑似体験しながらいろいろな企業の人にお会いするという貴重な経験ができた。ご自身のビジネスのみならず、交流会や勉強会といったネットワークを積極的に築き、現地で活躍中のエネルギッシュな日本人の方々を応援される松本さんの姿に大変感銘を受け、元気をもらった。仮にホーチミンでの起業を考えるのであればここは恐らく一つのヴァンテージポイントだろう。
Day1
空港から市街中心へ向かうタクシーから。バイクの量がだんだん怪しげに。
オフィスに到着後、ベトナム人の社員さんにベンタン市場を案内してもらう。
大家さんの家庭料理をいただく。鶏ガラのお粥が美味。現地の鶏は走らせてうまくするのだとか。
Day2
ロッテリアをよく見かけるが、マクドナルドは全く見当たらない。
サイゴン川のほとり。川の水はお世辞にも綺麗とはいえない。
お昼はユニクロの現地法人の方と日本食をご一緒させていただくことに。
公園で流行っている遊び。セパタクローのように羽根を落とさないように蹴り合う。みんな巧すぎてびっくり。
Day3
旅行代理店の密集する朝のデタム通り。日本人以外の客も多く安価なシンカフェ(SINH CAFE)のメコンデルタツアーに出発。
一緒にいた観光客が、ライスペーパーという八ツ橋のようなお菓子作りに挑戦。
その次の島では、馬車で村を移動して民族音楽を鑑賞。
帰りの船。モントリオールから来たという大人しめの高校生。Nikonをぶらさげています。
パレスホテルで現地の人材ビジネスをされている日本人の方とディナーをいただく。
松本さんのバイクで夜の町を散策。排ガスを防ぐためみんなマスクをしますが、日本ではとてもできない格好ですね。
Day4
オフィスで急遽スーツを拝借し、e.townという企業集積にある、サイボウズのホーチミンオフィスを訪問。ホーチミンには上海よりも早く進出し、開発とテストが主だという。女性の社員の方が意外に多い。
x Days Later
旅の楽しみというバイアスはもちろんあるだろうが、シリコンバレーのときと同じく、ここにもまた普段日本で感じるような閉塞感がなく、ハングリーな人々の輝きが印象的な町だった。今後就職活動などを通して自分もますます社会との関わり合いを必要としていくであろうことを悶々と考えたりして、予想以上に有意義な旅だった。
さて、帰国してからアンテナをはっていると、ベトナム関連のニュースが次々に飛び込んでくる。やはり多いのは建築、水道、物流などインフラに関わる情報だ。ホーチミンの交通量の多さと交通整備の悪さは半端ではない。また幹線鉄道はほとんどなく、最大都市ホーチミンと首都ハノイ間の1726kmは、電車で二日がかりの旅程だという。東海道新幹線の開通が1964年であることを考えると耳を疑う。
全長515kmの東海道新幹線は距離的には短いし、もちろんベトナムのインフラが現在の日本のレベルに達するのに単純計算で50年かかるということもまずないだろうが、開拓のチャンスはまだごろごろ転がっている。「こちらでは、やるべきことを10年やっていればその分野でトップになれる」という松本さんの言葉に勇気づけられる。
日本人にとってもはやシリコンバレーや北京は最前線ではないし、ベトナムやロシアでさえ新興国という認識は古いのかもしれない。ユニクロの最新の生産拠点はダッカにあるという。視野を日本にもベトナムにも限らず、「けものみち」を選ぶ一人として身軽なフットワークを保つことを心がけたい。
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