"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

HDDを分解してみた(2)

心斎橋の東急ハンズへ寄ったついでに組み替えの精密ドライバーを買ってきた。1800円と安物で少しちゃちだが、アスタリスク型のネジ頭を外せるのはぱっと見、これの他になさそうだった。
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ネジは普通に外れてやっとこさ蓋が外れた。中のネジも全部同じ型だったので外せたが、右下の金具が何故か外れない。ネジ止めではないので接着かなと思いペンチで無理やり外したら、ペンチにしがみついてきた。そう、この金具っぽいのが実にネオジム磁石だった。超強力!

分解はこれで一応終了。昨日ちらっと見えていたディスクが2枚とネオジムが2枚出てきた。ディスクはただの鉄板みたいな感じ。うろ覚えだったけど、CDみたいな光学式じゃないんだ・・・
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ヘッダアームを外したところ。右側の黒いところを2枚のネオジムが挟んで固定する。
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ぼやけてしまって分かりにくいけどヘッダの先端。一番下は撮影のために折り曲げた。磁気読み取りセンサらしきものが1本のヘッダに2つ、向かい合って1枚のディスクを挟んでいたことになる。ディスクは2枚だからヘッダも2本。つまりこのヘッダは同時に動いて4箇所読み取れる。すごい、だいたい基本情報試験で勉強した通りだ。
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もう一度はめ込んで、今度は駆動系を調べてみる。ディスクを回すモータはすぐに分かったけど、アームを動かす機構はどこを探してもそれらしいのが見当たらない。よく見るとネオジムに挟まれたアームの尻尾がコイルになっている。これで作った電磁石で右下の黄色いパーツ(ここにも強力な小型磁石が組み込んである)とくっついたり離れたりして、アームが回転運動するようだ。ということはネオジムはアームの水平運動を支持しているだけということか?一体どうなってるんだ。恐るべき技術力。
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ディスクのモータを外してみた。この感触はコアレスモータか。使いにくいがまぁ悪いものでもなさそうなので暇なときにスペックを調べてみよう。
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うーん、実際に分解を自分でやってみると面白かった。昨日余った2枚のサブ基盤とディスクモータ、それからアーム軸のベアリングは何かに使えなくもなさそうなのでサークルに寄付しよう。ディスクは一応しっかり処分しないといけないけどどうしようか。内部が気になるがかなり頑丈そうなのでスターカット(ダイヤ鋸)にでもかけてみるか。