"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

不思議な正六角形

もはやニュースではないですが、土星の北極には巨大な正六角形状のガス渦があるらしい。
NASA

そんなSFみたいな話があるかとは思ったけど、カッシーニの写真を見る限り本当に正六角形。地球が4個入る大きさで、しかも安定して回転しているそうです。
このガス渦は26年前にボイジャーも撮影しているので、少なくとも26年間は安定して存在しているだろうということです。
で以下ローレンツ祭の流体物理学研の案内からパクると、この正六角形というのはKelvinやJ.J.Thomsonが原子模型として考えた問題の安定解であり、少なくとも2次元平面上では安定なのです。さらに自転している球面上でも正六角形解が存在するのですが、土星がガス惑星であることまで考慮に入れると正六角形解の安定性は未解決問題なんだそうです。コンピュータがないと話が始まらなさそうな感じですが、とにかくこういうのを見ると未知の神秘ってのはまだまだ身近にあるんだなーと感じますね。まぁ、土星が果たして身近かどうかというのは人によってずいぶん違うと思いますけど。