"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

日本土産

トロントのホストファミリーに何かお土産を持っていこうと思う。とはいっても食べ物とか伝統工芸品とかとはちょっと違う。そもそもお土産という習慣は日本的すぎて外国ではそれほど日常的ではなく、ホストファミリーも日本人をたくさん受け入れているから日本的なものを持っていっても新鮮味がないらしい。一番望ましいお土産は日本らしさよりも自分らしさ、つまり自分の生活とか周りの写真、自分で撮った京都の写真とかなのだ。

とはいうものの、いい写真を撮るのは普段慣れていない人間には結構難しい。自分の写真を撮るのも難しいし、撮るものを探すの難しい。京都というと誰でもすぐ、寺社をはじめとするランドマークや京都盆地を囲む自然を撮ることを思いつくけれど、普段日本人的な視点で見ていては気づかない「日本らしさ」、たとえば自販機とかコンビニとか、道路とか家とか、そういった特になんでもない町の風景でもいいんじゃないかと思う。この当たり前が、もはや当たり前には見えなくなるかもしれない。そう考えるとカメラを持つ意識も変わる。

もっとも、僕のカメラはただの携帯のカメラですがw