"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

生還

えっと。ごめんなさい。またまた1ヶ月ぶりです。無事ロシアより帰りました。既に多くの人に目撃されてますが。ご心配かけてごめんなさい。いろんな仕事もほったらかしで行ってごめんなさい。

カナダから帰ってきたら安倍さんがやめてて、ロシアから帰ってきたら福田さんがやめてました。

モスクワで予約していた夜行列車を目の前で逃すという致命的なミスをし、凍死と警察の両方におびえつつユースホステルにたどり着きました。結局一日遅れの列車でイルクーツクまで行き、そこからウラジオストクへ飛んで予定通り出国しました。イルクーツクで一泊したので観光はできましたが、バイカル湖を見られなかったことを考えると痛恨のミスです。もう一つのミスは、経由したソウル空港で時間を間違え、うまい韓国料理を食べ損ねたことです。

車窓の景色は期待を裏切りませんでした。それ以上に、同室した現地人と飲み交わすビールのおかげか、発狂するほど退屈ということもありませんでした。カナダでだいぶ慣らした英語と、高校のときに少し独習したロシア語が使えてよかったです。「生きた語学」というヤツを肌で感じました。ロシア人は日本人並に英語ができないということがよくわかりました。日本と韓国のサービスのホスピタリティは世界一かも。

言葉という障壁さえ取り除くことができれば、パスポートと金(と、ロシアの場合はバウチャー)があれば大抵何とかなるということがわかりました。とりわけ、全ては金だ、ということを学びました。レスコン本選が終わってから1ヵ月半色々なことがあって、多少は逞しくなった気がします。得るべきものは大体得た、という感じです。

でも日本に帰ってきてよかったとも別に思っていません。なぜか常にストレスを受けています。自分でも原因はよくわかりません。日本人ばかりだから?周りは以前と何も変わっていないから?それとも、迫りくる現実への準備がまだできていないから?帰ったらもうちょっとまじめにバイト・・・するはずでしたが、茹だる暑さに辟易。この体験が日本って何だろう、日本人って何だろうと考えるチャンスになればと思っていたのですが、実際にそういう状態なのかも。

まだ、心はトロントにいます。日本の大学で椅子に座っている自分にすごい違和感を覚えます。なんとなく居心地が悪いというか。ちょうど高校の修学旅行の北海道から帰ってきたときみたいな気分です。何に対してもがんばる気が出ない。日本での疲れる現実を退け、カナダで毎日を楽しんでいる友人たちを知っているから。これではいけないと知りつつ、新鮮すぎた過去への逃避にしばらく浸ることにします。

写真は整理した後いずれ公開しますのでお待ちを。。。