"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

誰が為

何か新しいことを始めるときに、誰のためを意識するかによってモチベーションが大きく変わってしまうことがある。
コードを書かない研究者肌の友人がいつものごとくプログラムを書いてくれとせがんできて、今まではVB.NETで書いてたんだけど飽きてきた。
せっかくだからそろそろJavaScriptを覚えようと思ってサイ本を読んでるんだけど、友人一人の知的好奇心を満足させるために学ぶjsと、自分のコードがいつか誰かのライフスタイルを変えるかもしれないとわくわくしながら学ぶjsの楽しさは違う。どっちもjsなのに。

それにしても、いつまでたってもコンピュータと仲良くしようとしない研究者って一体何なんだろうね。
君たちの先生の時代はコンピュータなしで生きていられたかもしれないけど、君たちが自分の問題解決の武器としてコンピュータを使わない理由はないよ。
そんな偏執だけ受け継いでないで諦めてプログラミングくらい覚えろって。別にORMとかセキュアコーディングとか知らなくていいから。「紙と鉛筆」と、そこに「コンピュータ」足すだけだろ。君たちの頭でできないことじゃない。

そうやって人の時間で計算させといて結果は絶対秘密だとか。
君たちのその研究はなんとか世界に還元できないのか?美しければそれでいいのかい?
世の中の大半の研究者がまだまだそうやって生きていくのかい。
ぞっとするね。勘弁してくれよ。もう21世紀だぜ。ああ、気のせいかも。ごめん。

美しさに惹かれて学問をやっていたはずなのに、いつの間にか仲間たちにもそう求めずにいられない自分に少し嫌気がさす。