"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

立ち読み 2015/03/07

積むどころか買ってさえいない積ん読の記録。

芥川賞受賞者による古典の翻訳・解説。翻訳者としての古代テクストへの愛が、印欧語ではなく現代日本語の話者としての戸惑いを含めて、太安万侶への語りかけという形で冒頭に熱く語られる。

宇宙飛行士が教える地球の歩き方

宇宙飛行士が教える地球の歩き方

宇宙飛行士の自伝。肝心の、「地球で生きていくうえで最も大切なこと」の内容をちゃんと読めてないので気になる。

フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

先鋭の物理学者による脳神経科学・心理学のエッセイ。 このジャンルで生物学者や工学者・心理学者の視点というのはありふれているが物理学者はあまりない(有名なのはペンローズくらいか)と思うので、ぜひ読んでみたい。

絵でみる江戸の女子図鑑 (時代小説のお供に)

絵でみる江戸の女子図鑑 (時代小説のお供に)

このところ、最新のグルメよりもむしろ江戸の庶民が何を食べていたのかの方など、なかなか想像の及びにくい明治以前の日本社会が我々の社会とどう接続しているのか、に興味があるのだが、「女子」という今風の切り口が個人的に新鮮。冒頭に江戸娘の人生すごろくなどを紹介し、恋愛、結婚、出生から老いるまでの時間順に想像力を働かせるのを助けてくれ、男が読んでも面白い。 挿絵の錦絵のタッチが、よく見たことのあるものと何か違って親近感がある。もし加工の影響でないとしたら、まだまだ江戸の芸術など全然理解できていないということだろう。

世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方

世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方

40年前のシステムズシンキングを焼き直したものがなぜ今話題になるのだろう、くらいの認識だったが、震災やアラブの春以降の日本や世界の動きを踏まえて再評価されているのだろうか。 システムの定義・類型などちゃんと説明してあり、自分の思考の整理には参考になりそうだ。

ゼロ秒思考

ゼロ秒思考

やや語弊のあるタイトルは置いてとりあえず読んでみると、とにかくメモをとることについてしっかり書かれており、自分の生活習慣上同意できるところもあった。書くことをベースに思考を整理したい人にはよさそうだ。

イモータル (中公文庫)

イモータル (中公文庫)

小説だが、佐藤優の帯があって意外。これが哲学小説であるからなのだが、それを聞くだけでもちょっと読んでみたい。

Blenderの経験があるのでUnityの話は少し参考になりそうなのもあるが、それよりも、Twitterで会話しながらプロダクトを作っていくというスタイルがそのまま紙面になっており、こういう書籍化もありなのかと仰天。

突破力と無力

突破力と無力

Facebook上で暗殺予告を受けながらもソマリランドに大学院を作ってしまった日本人学生の社会起業家の自伝。政府も巻き込んだ展開にびくびくしながらも事を進めていく様子が素直に描かれている。こんな人がいるのだなあと久々に感心。 日経ビジネスの連載の書籍化のようだ。 “ドラゴン桜”早大生 バングラデシュから世界へ:日経ビジネスオンライン