"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

Java on Ocean

Java on Oceanに来た。

家の最寄りのTasty Coffeeにもよく行くし近所の知人には別の店も薦められたが、カフェ巡りをしてみてこちらのほうが落ち着くことに気がついた。理由はよくわからない。

内装によってすごく気分が変わる人間なのではないかと最近思うが、ここの内装はそれほど綺麗ではない。サンフランシスコやポートランドで流行るような洒落たカフェではない。今いる席から見える道も美しいとはいえない。何かあるとすれば、広く晴れ渡った空という西海岸なら珍しくもない景色だ。要は、誰か遊びに来た人を連れてくるには全く何の取り柄もないエリアだ。

ただ店員は学生のような感じで気さくだ。こういうのを英語でなんと表現するのかわからない。大学が近いから落ち着くというのはあるのかもしれないが、京都や本郷にいたときのようなアカデミックな会話をする相手はいない。

ゆったりした音楽のせいかもしれない。いつまでもぼうっとしていられる。店内に鳥かごがあってインコか何かがいる。時々うるさいが鳥は好きなので気にならない。客はアジア系とラテン系が適当に混ざっている。日本人は決して来ない。この客層がいいのかもしれない。あるいは店が適度に広くてごちゃごちゃしている感じがしないからかもしれない。なんだかんだでこれが一番の理由である気もする。カフェは広いほうがよい。クラブは逆だ。

どうあれ、ここはサンドイッチがうまい。これまた不思議だが、こちらにきてサンドイッチをよく食べるようになった。これまで渡米したときは何の思い入れもない食べ物だったが、うまい店を探してしまう。日本のコンビニで買ったサンドイッチを食べる気がしなくなる。