"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

友人XのマイミクZが京都に遊びに来た

木曜の試験の後に南部食堂(実は自分とXも初体験)で友人X,YとXのマイミクのZ君という人に会った。Zは静岡人で、地元の医学部に推薦で受かって入学まで暇なので観光などで「勉強」しているそうだ。わざわざマイミクを頼りに京大医学部を見物にやってくるという意気込みに感心。

自分はレポートを書かなければいけなかったので飯のあと別れ、残る二人がZを連れてこれまた不案内な医学部を案内して回った。その夜Xの下宿で4人でたこ焼きを焼き、Zが医学部研究室の写真を嬉しそうに見せてくれた。強度のオタが入っているXの部屋に動じなかったところをみるとZは結構いけるクチ(実際Xともオタつながり)。XもZも見た目にはオタではない(というかむしろモテてもおかしくない…)なので、いやはや世の中よく分からなくなったものだと思う。

Zは話好きだが礼儀正しい人で、色んな昔話を聞いた。家族やバイトの話もしたが、特にZの高校時代のドタバタの話でおなかいっぱいになった。*1医学を志すのもしっかりした動機があり、安定を求めて医学部に進学する多くの受験生とは違い、この子なら大丈夫だろうと感じた。

11時頃になって4人で真っ暗な大文字山に登ろうという話になり、寒いので最初は乗り気じゃなかったけれど、これも何かの縁だと思って敢行することに。足場が悪く照明も懐中電灯以外皆無なので危険といえば危険なのだが、大した山ではないということでよくある手ごろなイベント。ホラー嫌いの自分とXとしては4人いてもしゃれにならなかったがYとZは余裕のよっちゃんだった。アウトドアサークルの新歓で連れられて登ったことがあるが、そのときは100人ばかりいて一人二人減ってても誰も気づかないんじゃないかと思ったくらいだ。

いい汗と悪い汗をかきながら定番の京都の夜景にたどり着いたところで自分だけ流星を目撃。流星に願をかけるのが難しいのは、自分の願いやミッションステートメントが反射神経に染み渡っていないからなのかもしれない。逆に言えば、流星に願をかけることができる人というのは強力の自己実現力の持ち主ということになって、古い伝説もあながち説得力のない話ではなくなってくるのである。ともかく、なかなか悪いもんじゃなかったな、と最近のセレンディピティを振り返って下山・帰宅。

金曜は朝からX,Zと北部構内を歩いて回る。なかなか見ることのない生物・地学・化学棟、湯川研、馬術部の馬場と理学部植物園を見学。自分はバイトでまた別れることになったが、そのあとXとZは市内オタスポット観光を満喫したようだ。Zにとっていい思い出になることを願う。

*1:自分の今までの男子校人生でただ一つ悔いることがあるとすれば、セーラー服を着た生の女子高生なる人種と一度真剣に向き合ってみたかったということだ。自分は高校教師になるつもりは毛頭ないし、不純な動機で高校教師になれる時代でもないので、そんな機会は二度とないかもしれない。今の自分にとって、彼女たちはもはや留学生や外国人より遠い