"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

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カルヴェ『社会言語学』など

我々は日頃、正しい日本語あるいは正しい英語という頭の中の言語規範からなるべく外れないように社会生活を送る。一方、多くの言語学者の立場によれば、言語というのは本来いろいろな要因により(通時的・共時的に)変化をみせるものである。言語を変化させ…

『いま世界の哲学者が考えていること』を読む

いま世界の哲学者が考えていること作者: 岡本裕一朗出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/09/09メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (7件) を見る本書の序章によれば、歴史を問い直すというのが哲学の重要な機能である。より簡潔…

立ち読み 2015/10/31

世界史の10人作者: 出口治明出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 中央ユーラシアから歴史をスタートするのは最近の流れに乗っているようで信頼できそう。出口教のきらいもある。 「反知性主義」に陥らな…

立ち読み 2015/10/14

ヨーロッパ覇権史 (ちくま新書)作者: 玉木俊明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/10/05メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 近代世界システムとその終焉について。この手の話が個人的に面白いと思う時期がときどきあるが、もう少し体系的…

立ち読み 2015/08/02

社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学作者: ジョナサン・ハイト,高橋洋出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2014/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (16件) を見る 哲学散歩作者: 木田元出版社/メーカー: 文藝春秋発売…

立ち読み 2015/05/20

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた作者: ルイスダートネル,Lewis Dartnell,東郷えりか出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/06/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る

BOOKSCANに出した本

本棚に置いてもしかたない系の積ん読コーナーの本をまた電子化した。 名前変更オプションを付け忘れて電子本棚上でどれがどの本だかわからなくなっている。 やや悲しいので今度からつけるようにする。 新訳ローマ帝国衰亡史作者: エドワードギボン,Edward Gi…

立ち読み 2015/07/10

古代オリエントの宗教 (講談社現代新書)作者: 青木健出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/06/15メディア: 新書 クリック: 18回この商品を含むブログ (10件) を見る ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)作者: 青木健出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/03/2…

立ち読み 2015/06/26

泰平ヨンの未来学会議〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者: スタニスワフレム出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/05/29メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 以前誰かが紹介してたのを見たので。映画化しているのは知らなかった。 旅するように読…

立ち読み 2015/05/24

経済学の宇宙作者: 岩井克人,前田裕之(聞き手)出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2015/04/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド―経済学の95%はただの常識にすぎない作者: ハジュン・チ…

チューリングについて

アラン・チューリングを描いた映画『イミテーション・ゲーム』を観た。 歴史的に周知の事実を多く含む映画ではあるものの、 全く馴染みのない人にとっては多少のネタバレを行うことを断る。 本作が提出する各問題がチューリングの死から60余年後を生きる我々…

立ち読み 2015/04/22

“移動”のアメリカ文化学 (シリーズ・アメリカ文化を読む)作者: 山里勝己出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2011/04メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る “都市”のアメリカ文化学 (シリーズ・アメリカ文化を読む)作者: 笹…

立ち読み 2015/04/19

近代政治哲学:自然・主権・行政 (ちくま新書)作者: 國分功一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/04/08メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る ドキュメント コンピュータ将棋 天才たちが紡ぐドラマ (角川新書)作者: 松本博文出版社/メーカー…

徒然 2014/03/29

3/28 東京言語研究所の集中講義に参加。 Jespersenについて調べて、ノヴィアルという言語を知る。 出版社から本の紹介があった。気になる。言語の設計・発達・進化: 生物言語学探究作者: 藤田耕司,遊佐典昭,池内正幸,福井直樹出版社/メーカー: 開拓社発売日:…

BOOKSCANに出した本

依頼した電子化が完了したので、Evernoteに入れて読もうと思ったら1冊が100MBを越えており、入らなかった。分割するか。

立ち読み 2015/03/28

可能世界の哲学―「存在」と「自己」を考える (NHKブックス)作者: 三浦俊彦出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 1997/02メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 93回この商品を含むブログ (38件) を見る フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)作…

立ち読み 2015/03/07

積むどころか買ってさえいない積ん読の記録。 古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/11/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る 芥川賞受賞者による古典の翻訳・解説。翻訳者…

2014年個人的振り返り

書いたもの 後半、ブログを書く習慣が復活した。weeklyのまとめをしている他はこんな感じ。 2014年人工知能関連のニュース振り返り - Schreibe mit Blut 12/22 評価経済勉強会メモ - Schreibe mit Blut 情報収集について - Schreibe mit Blut チャットの同期…

立ち読み 2014/12/20

大前研一 日本の論点 2015~16作者: 大前研一出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2014/11/14メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか作者: ロジャーペンローズ,竹内薫出版社/メーカー: …

立ち読み 2014/12/06

東京語の歴史 (中公新書)作者: 杉本つとむ出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1988/01メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見るマッハとニーチェ 世紀転換期思想史 (講談社学術文庫)作者: 木田元出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/11/11メディア:…

イスラムを考える

10月上旬に知人とモロッコ旅行を計画していた。イスラム圏への旅をしたことがなかった。僕にとってはイスラムとの接点といえばパリやコルドバで見たモスクくらいだ。旅好きならメルズーガの大砂丘やシャウエンの青い街の写真を見て全くそそらないという人は…

立ち読み

計算機と脳 (ちくま学芸文庫)作者: J.フォンノイマン,John von Neumann,柴田裕之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/11/09メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る

立ち読み 2014/10/26

この著者に興味があり読書が好きならよいかも?の読書術 (朝日新書)" title="の読書術 (朝日新書)">の読書術 (朝日新書)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2014/09/12メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る そういえば読みたい…

『惡の華』押見修造

惡の華(11)作者: 押見修造出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/06/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る地方出身者であれば少なからず本作へのなかなかの没入感と尾を引く読後感(そして人によってはヒステリックな嫌悪感)があるか…

立ち読み 2014/09/23

積ん読ですらない書物をメモる。 ほぼタイトルに惹かれた。内容はあまり覚えてない。 読書の歴史―あるいは読者の歴史 作者: アルベルトマングェル,Alberto Manguel,原田範行 出版社/メーカー: 柏書房 発売日: 2013/01 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商…

コルテスの海

コルテスの海 (プラネタリー・クラシクス)作者: ジョンスタインベック,John Steinbeck,吉村則子,西田美緒子出版社/メーカー: 工作舎発売日: 1992/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る美しい文章を拾い集めるのは、浜辺で美しい貝殻…

スタンフォードとローンレンジャー

1869年、アメリカのユタ州プロモントリーサミットで、大陸初の横断鉄道の完成式典が催される。 最後のレールを止める釘(ゴールデンスパイク)を打ち込む権利は、セントラルパシフィック鉄道側の創業者にして、その元手で後にスタンフォード大学を創立すること…

スペイン

ある人とスペインの話をしていて正月のスペイン旅行を思い出した。直行便はないようでアムステルダム経由でバルセロナへ降りた。 日本からホテルに着くまでほぼ24時間の移動、バルセロナからさらに長距離のバス移動。 グラナダで静かに新年を迎え(一部の現地…

今年の読書2012

今年も総括シーズンが近づいたので恒例の総括エントリーを、といきたいところだが、 残念ながら恒例ではないうえ、はてなブログに移行後初めてのエントリーになる(すみません)。 個人的には総括とか抱負とか肩肘張るのより、 メモ程度のものを小出しにしてい…

読んだ

あたらしい戦略の教科書作者: 酒井穣出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2008/07/15メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 23人 クリック: 199回この商品を含むブログ (94件) を見る id:picora:20080928:1222607951経由。 戦略 = 現…