"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

コンベア

 何かはっきりした一定の目標に向かってストイックに走り続けるイメージも大切だが、大学も社会もはてなのようなwebコミュニティも、常に回り続けるコンベアのようなものなのではないかというイメージをもっている。いろんなコンベアがそれぞれ同じところでぐるぐる回り続けるのだけれど、そこに幸か不幸か巻き込まれてしまった*1人どうしがぶつかってつながって、新しい何かを生み出す。


 幕末のこの国のような、歴史上大きな動きのあった時代というのはもしかしたら常にそうだったのかもしれない。どの物語を生きるべきか、なんて誰も確信を持てないまま、人々を乗せて激しく回り続けるコンベア。そんなコンベアを回す歯車なら、同じ歯車でも少しは小気味がよい。


 1週間経ってしまったが、lang-8経由(ありがとうございました!)でご紹介いただいた世界各地のGoogleのProduct Manager30名を京都大学に招待し、学生との交流会と研究室見学を設定させていただいた。

その後ライフネット生命の社長の講演会に参加。


 失礼な物言いになるが、生命保険業界といういかにも自分と縁遠そうな業界で、ネットの向こう側の相手を信頼するという感覚を共有できる人がいるというのが新鮮だった。Googlersとのランチにしてもそうで(急だったこともあり、落ち着いた食事の時間を確保できなかったのが大変申し訳なかったのだが)口コミベースの割にはいろんなところから人が集まってくださった。


 交流の明確な目的を設定しなかったので多方面からの顰蹙も買ってしまったと思うのだが、よく考えてみれば目的がはっきりしている人は就職説明会やインターン説明会のようなはっきりしたイベントに行ってもらえればよくて、よく分からないものにでもとりあえず飛び込んで行ける人こそ、僕らのmothershipたるwebが信頼してみようとしてきた人々なのではないか、と正当化してみたら、「また胡散臭いことを」と怒られますよね。はい。かなり無理のあるスケジュールにご対応・ご協力いただいた京都大学の先生方,on/offlineで宣伝にご協力いただいた方々に、ここで改めて感謝させていただきます。


 人に会うことに必死になっているレベルから脱する*2などと書いておいて恐縮だが、依然人に会い続けている。就活が始まったらこんなものでは済まないと思うのでまぁいいかという気もするが、ネットワークに合った身の丈をもたない人間は破滅するという話*3もあったので気をつけつつ。


 さて、次です。

【告知】ハチロク関西懇親会 7/10

ハチロクをはじめて聞いた、という人にはこれかな。

まぁ細かいことはとやかく言わず、横のつながりを作って切磋琢磨いたしましょう。今度飛び込んできてくれる人はどれくらいいるのかな。

*1:[http://d.hatena.ne.jp/satzz/20090214/1234613406:title]

*2:[http://d.hatena.ne.jp/satzz/20090511/1242052790:title]

*3:某匿名ダイアリーの記事です。誰か覚えていたら教えてください