"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

オレンジ色の聖域

学校で知人がパソコンの画面を開いていたので声をかけようとしたら、おなじみのオレンジの画面が見えた。そうか、君もか――何故かため息が出た。ネット環境が下宿にない彼としては、きっと一日の最後にそれを見るのが貴重な楽しみなのだろう。なんだか悪くて、近寄ってはいけないような気がした。