"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

或るgearsmith

人間は歯車(gear)ではない。歯車職人(gearsmith)なのである。歯車になるのはつまらないし非人間的だが、歯車を作るのは楽しいし人間的である。

友人がアルミギアを作ろうとしていたので付き合ってみた。なんとドライヤーと七輪だけでアルミを溶かすことができるらしい。
夜でフラッシュもたいていないので何をやっているのかほとんどわかりませんが、あしからず。

セットアップ

ドライヤーで七輪に空気を送る。coolの方が風が強くてgood。
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このアイデアはシンプルながらすごい。これのあるなしで炎の勢いが全然違う。
左のケースみたいなのがギアの鋳型。
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まず網で餅を焼くの図

いや、まだ寒かったので。何気にこのステップの写真が一番多い。
鋳型に餅三つ。
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箸でとろうとした餅が燃えている。
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火力が超絶なので餅の膨らみ方も速い。
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餅・ザ・ファイヤー。
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もういい?すみません。

鋳型の水分を飛ばす

鋳型は石膏にジュラコンギアをはめて固めたもの。本当は数日かけてじっくり水分を飛ばすものらしいのですが、早くやろうよと急かした結果悲しいことになってしまった。
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ステンレス鍋でアルミを溶かす

鍋を外炎に当てる。
融点近くにあるアルミがものすごい輝きを放つ。
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鍋もものすごい熱で妖しい光を放っています。アルミと合金を作ってしまうらしい。
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鍋の隙間から激しく逃げ出す炎。
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鋳型にアルミを流し込む

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鋳型を開けてみると実は失敗。鋳型の隅までいかないうちにアルミが固まってしまったのだ。
地面にこぼれ落ちたアルミ。まだ600度〜700度近くあるらしく赤熱している。
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ダメもとで鋳型を焼き直してみる

こうなったら鋳型ごと暖めてアルミを溶かし直すしかない、が・・・
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鋳型の水分が飛びきっておらず、結局鋳型がばらばらになってしまいました。急かしてごめんなさい。

仕方ないのでみんなでマシュマロを焼く

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感想

彼が溶融をやりたいとるつぼを買ったのは確か去年の夏だったと思う。それからも色々調べて最終的にはちゃんとフォローするあたりが尊敬に値する。自分は買ったのに使ってないもの、いっぱいあるからなぁ。。。

このサークルは全体としてまとまった目標意識は希薄だけれど、こういう何かに長けた人がいろいろいるという方向で恵まれたチームだと思う。常に干渉とかトルクとかいう物理現実に即して物事を考えなければならないので、Webギークと付き合うのともまた違った趣がある。自分は会長とかやらせてもらって雑用やインフラ整備にそれなりに努めてきたつもりだけど、技術を磨くことに関してはついぞ中途半端だった。何かもったいないなぁと感じる今日この頃。