"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

情報処理技術者試験についてちょっと整理してみた

引用はWikipediaより。下に行くほど難しくなる。今後見返すこともあるでしょう。きっと。

旧第二種情報処理技術者。前回合格。

くろちゃんが合格してたけど基本情報と範囲的・レベル的に結構かぶってるらしい。

旧第一種情報処理技術者試験。結果待ち。

一応「アドミニストレータ」と銘打っているのだから本来利用者側に立つべき試験なのであるが、なぜか情報処理技術者試験のキャリアパスにおいて、この試験はソフトウェア開発技術者試験の上位に位置しシステム開発者側の試験ともされていたため、セキュリティ技術を問われることもあるのである。このことをして、セキュアドは中級システムアドミニストレータ試験だとか簡易版テクニカルエンジニア (ネットワーク)試験だとか陰口をたたかれている。またセキュリティを対象としているために様々な情報システムのセキュリティを知る必要があると考えられているせいか、試験範囲の広さは基本情報技術者試験以上とも言われている(事実上、他の区分をすべて(監査も含めて)ある程度知らないといけないという事態になっている)。

  • テクニカルエンジニア (エンベデッドシステム)

実際の製品に即した問題が出ることが多く、問題を解くのが楽しいとまで言われるほどである。(中略)情報処理技術者試験の中ではハードウェア知識や回路素子などが重点的に出題される唯一の区分である。そのためか理工系、しかも電気電子やメカトロニクスに関する教育を受けた者しか受験しないと言われており、それを実証するかのように情報処理試験の中では受験生の数が最も少ない区分である。また高度になればなるほど文系が有利だと囁かれる情報処理技術者試験の中で、理工系以外お断りとも言えるこの区分は、理系SEの間で人気が高まっている。

楽しいのか・・・。ちょっと受けてみたくなるなぁ

  • テクニカルエンジニア (ネットワーク)

ネットワーク技術がインフラとして必須のものになりつつある時期に導入された区分である。当時はネットワークに関する試験はほとんど無く、試験自体も難しいため、社会的評価も高かった。また受験資格が一切不要であったことからも、第一種(ソフトウェア開発技術者)の次に目指す区分としてデータベース試験と同様にもてはやされた。この傾向自体は変わらないが、2001年に情報セキュリティアドミニストレータ試験が同じ秋の試験として導入されると、情報セキュアド試験の方が難易度は低いにもかかわらず、テクニカルエンジニア (ネットワーク)試験合格と同等の評価を得られるということで、情報セキュアドを受験する者が増加した。結果として本試験の受験生は減少傾向にある。

  • テクニカルエンジニア (データベース)

国家試験である性格上、ある特定のデータベース製品に依存した機能や特定製品のみでしか使えないSQLなどは出題されない (標準SQLが出題対象となる) 。そのためどうしても理論重視になりがちで、試験はあまり現実を反映していないという批判もある。また、特定のDB製品から離れた試験であるためか、その分業務分析のウェイトが非常に大きい。アプリケーションエンジニアレベルの業務知識がないと、午後IIの問題は読解すら困難になる。ただ、いわゆるデータベースのベンダー資格試験取得者でも、この資格を取得する者、取得を希望する者は多い。ベンダー資格では認定されない製品に依存しない知識を認定されるからである。

  • テクニカルエンジニア (情報セキュリティ)
  • テクニカルエンジニア (システム管理)
  • アプリケーションエンジニア

旧特種情報処理技術者

情報技術そのものの深い知識はそれぞれの専門家(いわゆるテクニカルエンジニア)に任せるという姿勢から、問われる技術レベルはそれほど高くない。その反面、基本情報技術者試験ソフトウェア開発技術者試験ではほとんど要求されなかった業務分析や業務知識を扱う問題が前面に出てくる。特に午後問題では、業務知識を備えていないと問題文の読解も困難となる。そのため業務未経験の学生や研究者が合格することはほとんどない。このため、この試験はシステムエンジニアの能力及び業務経験を認定する資格と受け止められている。だが、実際には同時に行われるシステムアナリストやプロジェクトマネージャを取る方が就職や待遇の面ではるかに有利である。このため、この区分はゼネラリストSEの単なる通過点とみなされている。また、前述のように技術一本槍では合格が非常に厳しい区分である。この点から、主に理工系の専門教育を受けてきたシステムエンジニア(いわゆる理系SE)はこのあたりからキャリアとしての壁に直面する者もでる。この点を揶揄、皮肉ってシスアナ、プロマネ、アプリ、監査、管理、上級シスアドは文系SE向け試験とか文系SE有利な試験などと言われることもある。

上級シスアドはコンピュータ利用者側の最高峰資格とされており、初級シスアドとは試験の範囲、視点が全く異なっている。その難易度も非常に高い(ある意味、システムアナリストに匹敵する)。しかし、社会一般の評価はあまり芳しいとは言えない。利用者側の資格と見られているため、どうしても初級システムアドミニストレータの延長線上にある資格だと思われていることにある。このため、情報処理技術者試験の中で最も取得効果が薄い区分となってしまっている。

  • プロジェクトマネージャ
  • システム監査技術者

システムを外部から、経営者の視点に立って監査するという性質上、受験生は他の情報処理技術者試験とは違い、技術者と言うよりも経営者側に立つ人が多い。また、本来監査業務を独占業務としている公認会計士にも受験者・資格所持者が多い。ただ情報処理技術者試験全般に言えることだが、この試験に合格したからと言って本当にシステム監査の経験を十分に積んだ者とは限らない。そこでこの試験合格者を主に対象として、システム監査の実績や経験を認定する組織がいくつか存在している。

システムアナリスト情報処理技術者試験の頂点に君臨する区分と考えられている。これは、有資格者への業界及び企業経営者の評価が極めて高いことにある。システムアナリストに要求される能力は、情報技術に対する深い知識と経験でなく(無論そうした能力も重要ではあるが)、開発や運用の現場から離れた経営者の視点でシステムを企画・設計し、経営者に説明する能力である。いずれも経営者・経営層と直接交渉する立場の人間として、極めて重大な能力と認知されているものばかりである。こうした能力を持つと認定された合格者は業界でも一目置かれる存在であり、近年の情報システム導入プロジェクトには、企画立案段階で(さらにプロジェクトがスタートした後も)参加する場合が多くなっている。特に公共系システム開発では、入札条件としてシステムアナリストを配置することが義務づけられる場合があることから、事実上の業務独占資格として機能しつつある。システムアナリストに近い資格としては、中小企業診断士、技術士 (経営工学部門)、ITコーディネータなどがある。システムアナリストにはこれらの有資格者が非常に多いことでも知られている。

テクニカルエンジニア (システム管理)、アプリケーションエンジニア、システム監査技術者、プロジェクトマネジャ、システムアナリストにまでなってくると、業務経験を踏まえて論文を書くという問題が午後に出るので、もはや学生の出る幕なしといったところ。