"血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。"

Time Equals Money?

自分の人生の価値は1時間1000円だと書いた。有名なチェーンメールじゃないが、その計算で行くと毎日起きると必ず時間の神様のお小遣い16000円が財布に入っていることになる。まず寝起きのまどろみで、朝飯やら支度やらでどうしようもなく1000円ほど使う。それから安い授業料に加えてやむを得ず1500円から6000円ほどかけて授業を受け、交通費に加えてわざわざ3000円をバイトに費やし、無料サービスと定額回線の当代に毎日3000円ほどかけてウェブを駆け巡り、飯だとかなんだとかいって寝る頃にはさっぱり貯金がなくなっている。さて自分の一日は何だったんだろう、と思わないためには、それだけの消費を納得できるリターンに変えてストックしておかねばならない。一番分かりやすいのは労働だ。時給1000円の仕事なら、かけたカネがそのまま帰ってくるのだから金銭的(ここでは金「時」的とでも書いたほうがよいが)損得はないことになる。その日稼ぎでないのなら、時間の神様にカネを貸して給料日に返してもらうことになる。

だが人間、殊に学生は、働いてカネを得るだけが生きがいではない。もともとカネなんてものは資本主義が生んだ亡霊なのであって、人間にとって本質的なものではない。カネよりももっと本質的なものは知識だ。誰と誰が結婚しただとかどこの何番は誰だとか、あってもなくても変わらないような知識に毎日何千円もかけて暮らすことを考えれば、自分の未来への投資として本を実費で買って勉強するのも悪くない。もちろんブログも。